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【哀しきリング0】貞子なんて、怖くないんだからねッ・・・!

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ジョイポリスってまだあるのかな?

 

 

学生時代、ジョイポリスリング0」のアトラクション

グループ6人で訪れた。(カップル1組+女の子)

 

私は幽霊を信じていない。

なので、貞子の呪いのビデオを観たとき、

「ちょっと面白い」とさえ思ってしまった。

 

リング0なんて子供だましだ。

まわりは「どうしよう、怖い」と言い、

私は「どうしよう、笑っちゃうかも」調子に乗っていた。

 

 

アトラクションは、牢屋仕様になっていた。

ナビのお姉さんが

「ご気分の悪くなられた方は、

待機しておりますので、お呼び下さい。

牢屋をすぐ開けに参りますので」

と言った。

 

 

外から錠を降ろされ、六人掛けのテーブルに

1本のロウソク、ツタの絡まる崩れかけたレンガの壁。

椅子にベルトで固定され、おもちゃの足枷に繋がれた。

ほぼ真っ暗闇。

各席には、大きなヘッドギア。

 

私以外の5人は「すでに怖いし」「もうココ出たいわ」

と口々にいい、

「サクラネコは?」と訊かれ、「わくわくする」と答えた。

「頭おかしい」と言われたが、真実、心から余裕だった。

このときもまだ、私は調子に乗っていた。

 

 

 

各自、ヘッドギアを装着した。

「びゅおっ」と湿気を含んだ風が首筋に吹き付けて、

「ぅおっ」「ぎゃーこわい」などと皆叫び、

椅子がガガッと動いて、牢屋全体が傾いだ。

 

ヘッドギアから「みなさん・・・」

気味悪い、ぬめっとした女の声が聞こえた。

 

「あなた方は、今から死を体験します」

 

(あ~、ありがちなヤツか・・・)

と私はここでも調子づいていた。

 

地獄のミサワ並に調子づいていた。

 

 

 

「もじょ・・・・もじょもじょもじょ」

と耳に不快な効果音が鳴り、ちょっとビクッとした。

こんな音、初めて聞いた。精神に来そうな異常な音。

 

思わずヘッドギアを遠ざけた。

 

また女が話し始めた。

 

「あなたは、ビルの屋上にいます。すごく高いです。

地面が見えないほど高いです・・・。本当に・・・高い・・・。

あなたは、今から飛び降りて死にます。

その音を、あなたの死ぬときの音を、今からお聞かせします。

死ぬ瞬間の音を、味わって下さい」

 

 

(えっ?飛び降り?音?)

 

 

と思った瞬間、ビュオオオオオと風を切るすさまじい音と、

リアルな突風が足元から起こった。椅子が前傾した。

 

「もうすぐ、地面に激突します。その音をじっくr 」

 

と聞き終わる前に、私は光速でヘッドホンを投げ捨て、

足枷を外して、牢屋の入り口をガチャガチャやっていた。

 

 

ナビのお姉さん「どうされました!?」

私「すいません、無理です!」

 

全員:「ええー!?」

 

 

そのあとのことはあまり覚えていないんだけど、

外に出て頭を抱え、うずくまっていた。

お姉さんが「体調が悪くなったんですか?」ときいてくれたが

「いえ・・・もう無理なんです」

と答えるので精一杯。貧血になっていたらしく、

手足が冷えて、実際気分が悪くなっていった。

 

 

リング0アトラクションは15分くらいだったと思う。

私は開始5分でギブした。

誰も出てこない。私は脱落したのだ。

 

 

音楽が鳴り、アトラクションが終わったらしかった。

私は貧血から解放され始めていて、

もう逃亡しようかと思った。

 

 

ガヤガヤと牢屋から5人が出てきて、

「サークーラーネーコーーー!(怒)」

とドヤされた。

 

 

「ちょ・・・マジで!?逃亡!?なんなん!

あんだけ平気平気言って、そのザマ!???」

「サクラネコが飛び出してったから、

そのあとのストーリー、全然分からんかったし!」

「金返せ!」

「ダッサ!ダサすぎ!!!!」

と総スカンを食らいまくる私。でもめっちゃ爆笑。

 

 

なんかもう、アレですね。

チキン確定っていうか。

 

「もうほんっとすいません、ほんっとーにすいませんって!」

 

と笑いながら謝りっぱなしだった。

 

 

幽霊は今でも信じていないけど、

ソッチ系のは自分はムリってことが分かり、

私はこれから強がりはよそう、と思ったのでした。

 

 

 

 

後日、カップルの男の子のほうに遭遇した。

 

「よぅ、チキンさん(笑)」

 

と挨拶された。

 

そう、私はチキンです。