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レタスがうまく巻けなくて憧れの人にフラレた話

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あまりに憧れすぎると、恋愛ってうまくいかないものです。

 

社会人になりたてのころ、

同じ課ですごくすごーく憧れの人ができました。

 

なぜかすごくカッコいい。

仕事がスマートで、机の上も引き出しの中も

整理整頓されていて、

机の上がイマイチ片付かない新人の私は

その人が後ろを通るたび、

「ダメ女と思われてないか」と自意識過剰になっていました。

 

入社半年後、ひょんなことから、

2人でご飯にいく機会ができました。

 

その人を半年見ていて分かったことは、

すごく向上心が強くて完璧主義ってこと。

きれい好きでマナーにこだわりが強いこと。

 

自分とは共通点がない分、

知らない世界を見るように強く惹かれてしまったのです。

 

 

当日。

自分の中で一番のファッションとメイクで

「変なトコないかな」「張り切りすぎてない?」

乙女心全開で挑んだ初の食事。

ちなみに前日はほとんど眠れてない。

 

 

待ち合わせ先でまずは紅茶を一杯。

ここで先方が質問を繰り出してきた。

「今の政治家について、どう思う?」

「えっ?」

 

・・・えっ???

 

私は、精一杯の知ったかぶりを披露した。

「えっと・・〇〇は××だから△△だと思います・・」

「それは一般論かな。俺はこう思う。うんたらかんたら・・」

 

 

恋は盲目ですね。

初食事で一発目の質問が、まるで会社面接。

 

でも私は「いきなり政治の話・・・社会人は違うとか

カッコイイ、と思ってしまった(アホです)

 

 

ランチタイムになり、

お肉を食べに行ったら、向かい合わせの席だった。

 

(食べ方、めちゃくちゃキレイ・・・!)

姿勢が野村萬斎さんのようにまっすぐで、

箸使いから肉の切り分け方から、死ぬほどスマート。

 

いっぽう、私はマナーがなっておらず、

注文したハンバーグがスプーンにうまく乗せられず、

サラダのレタスがうまくフォークに絡まってくれず、

手が震えて両方とも残してしまった。

 

 

相手は、溜息をついた。

「残すんだ・・・?」とまで言われてしまい、

すべてが崩壊していくのが分かった。

 

なぜかそのお店のレタス、カットが異常に大きかった。

くるりんしないと口に入らなかった。

 

必死にレタスをいじってたら、レタスに穴が空き始め、

だんだんふやけてきたのだ。それが敗因。

 

すべてが緊張のためぎこちなく、会話も弾まず、

焼き鳥屋では注文の声が通らず、

なんかもうミジメさしか残らなかった。

 

そのあとは、何も進展なし。

私にはレベルが高すぎたのだ(あらゆる意味で)。

 

デキる人だったため、

その人は会社を辞めて独立した。

今は他県で、個人事務所でも構えていることでしょう。

 

 

私はこのどうしようもない恋物語

同僚の50代女性に打ち明けた。

周囲から見てこの片思い、モロバレだったらしい。

 

すると、

「フラレて正解やーん!

ここだけの話、あの子クールに見えるけど、

お母さんと毎日一緒に寝るマザコンやで?」

と笑いながら慰めてくれた。

 

「え?(汗)なんですかその情報!」

「いやごめん~、ゆったらアカンかもしれんけど、

有名やねん。あなたが片思いしてるから、

誰も教えてくれへんかったやろな(笑)」

 

・・・なんだそれー!

 

撃沈して良かったのかも・・・と思えたとき、

失恋の痛手が癒えた気がしました。